とりあえず、ファーストインプレッションはまずまずの手応え。
RX-8をベース車にして、ロードスターとは違った方向でのチューニングを施して行こうと思います。
フルチューンと言うのは色々と覚悟も必要ですし、費用や時間も費やす事になります。
それに、エンジン本体にまで手を加えたり、ECUのチューニングを行うと言うのは一般ユーザーにとってはキツイ話で、いくら情報公開しても参考にし難い面もあると思います。
対して、RX-8の方はベース車そのままの良さを引き出し、弱点を克服して行くと言う方向で、一般ユーザーでもチューニングの参考にし易い、所謂ライトチューンで攻めたいと思います。
最小限のチューニングで、可能な限り有利に、速く、そう言った車両を目指して早速始めて行きたいと思います。
まず、一番最初に手を出したのは、お金の掛からない部分。
しかし、実際どう言った方法で軽量化するのか?と不思議に思っている方もいるのではないでしょうか。
単純な話、不要な物は取り外すと言った方法で軽量化を行います。
ダッシュボードを一度取り外し、バルクヘッド側の防音材を全て剥ぎ取ります。
スポンジでしょ?と思うかもしれませんが、表面にはゴムシートも付いており、意外とバカに出来ない重量物です。
続いて、コンソールを取り外してからフロア内のカーペット、ドアなどの内張りを全て取り外し、裏側のスポンジやゴムシートなどの防音材を撤去。
そして、メルシート剥がしです。
これは冬にやるべきと言う意見もあれば、いやいや温かい春から初夏に掛けて行うべきだと言う意見も。
私は、どちらも一長一短と考えます。
冬場は硬くなって簡単に砕けますが、砕け易い分、薄いメルシートの場合は粉々になって意外と捗らないと言う点。
マツダ車やホンダ車などが該当します。
対して、分厚いシートとなっているのがトヨタ車などで、こちらは冬場の作業の方が適している印象です。
また、仕上げの作業で差が出ますが、これは暖かい方が有利と言えます。
一通りのメルシートを剥がす作業は、ハンマーとスクレーパーで行うのですが、どんなに丁寧に作業しても、必ず剥がした跡は残ります。
このまま塗装してしまうと、残ったメルシートでボコボコになって綺麗ではありませんので、灯油やパーツクリーナーで拭き上げると言う作業が必要になってきます。
仕上げの作業時は全てのドアを開放して、換気しながら作業してください。
灯油で拭くと、驚くほど綺麗になりますよ!
剥がした後は、どうしてもスクレーパーで付けたキズなどもありますので、最終仕上げに錆防止の塗装を行います。
エポキシ系の塗料で下塗り防錆を行い、後は好みに応じて上塗りをしますが、スプレーなどで作業するよりは、履け塗りがお勧めです。
今回は見掛け上、カーペット表面だけ元通りに戻して、一見普通の車の装いとするので、メルシートを剥がした部分だけざっくりと塗りましたが、鉄板内装とする場合は、フロア全面をきちんと塗った方が見栄えが良いです。
同様にリアフロアもメルシートを剥がして塗装しますが、RX-8は案外メルシートの量が少ないです。
同じく、トランクルームも作業します。
ちなみに、トランクルームはこの一段深い部分の真下はマフラーのサイレンサー部分があり、高温に曝されますので、そのままカーペットの表面だけ戻したのでは火災の原因となります。
剥がした直後のテスト走行で、この有様・・・
車内に煙が充満して、慌ててトランクのカーペットを確認したら、出火こそしなかったもののドロドロに溶け、フロア側は黒焦げです。
そこで、カーボン製のスパッタシートを二重にして敷き込みました。
フロアも再塗装して、新たに購入した内装を被せて終了です。
ちなみに、メルシートや剥がした防音材などを全てまとめて計測すると、約20kgとなります。
これ、結構大きいでしょう?
ちなみに、後期RSをスケールで計測したところ、車両重量はカタログ地1380kgに対し、実測重量は1390kgでした。
軽量化後の実測値は1370kgと、これでカタログ値を10kg下回ったわけですね。
これでは満足出来なかったため、ステアリングを交換し、両席のエアバッグを撤去、スピーカー全撤去、カーナビを撤去。
加えて、両席を純正レカロシートから、フルバケに変更。
大した重量ではありませんが、特殊形状のサイドブレーキレバーもガード形状の部分を切断して、一般的なストレート形状に加工。
シフトノブも、操作性を重視してNDロードスター用の球形状に交換しました。
追加メーターなど、演出的な物は一切付けていません。
ドアの内張りもパンチングレザーのTypeE純正に変更して、RSとは違った内装にカスタムしてみました。
ちょっと高級感が出たでしょう?(笑)
ちなみに、ホイールは18インチの8.5J+47のレイズ・CE28Nを採用し、スクラブ半径の変更はなしです。
対して、リア側はレイズの15mmスペーサーでワイド化し、リアの粘りに期待。
ここまで行って、実測重量が1360kgです。
これでも、まだまだ前期TypeSの1350kgには及ばないのですね。
重量面でのアドバンテージは前期の方が上の様ですが、ボディ剛性などを考慮すると10kg差で収まっているのは良い方と考える事が出来ます。
とりあえずこれで、ボディ側へのアプローチが1段階終了。
次はいよいよ走りに直接影響のある部分に手を加えていきます。
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