スロットルワイヤー調整


幸いにもきちんとメンテナンスされていたので、エンジンの始動性も吹け上がりも良い。

RS20DEと言うエンジンは、直列4気筒の2Lエンジンで、シルビアに限らず色々な車種に採用されている、当時のニッサンではポピュラーなエンジンだ。

特性としては、うちのシルビアはATなのでトルコンの影響もあるのかもしれないが、発進からの低速トルクは特に申し分ない。
2Lクラスの加速は十分味わえるので、悪くない。扱い易いエンジンだと言える。

しかし、5000rpmを超えた辺りから急激に加速感が鈍り、高回転はまるで伸びが感じられないので、乗用車用エンジンと言った印象は否めない。

ハイカムなどを組み合わせて高回転まで回せる様にすると面白くなりそうだし、実際オーテックバージョンと言って、ハイコンプピストンとハイカムの組み合わせでNA200馬力を絞り出す限定モデルも存在する。

しかし、うちのシルビアは普通のSpec-Sだ。
パルサーのピストンと社外カムでチューンするのが、当時の定番だったが、今現在パルサーのピストンをオークションなどで探すと、すっごい高いのだ!

当時は安価に売っていて、気軽に手を出せる物だったが、現在では社外ピストンでチューニングするのと大差ないと言った感じ。

この辺りは後回しにして、経年劣化でワイヤーが伸びているのか、アクセルの遊びが大きい気がする。


そうそう。
今ではフライバイワイヤ方式(電子スロットル)が主流だが、この頃の車はほとんどがアナログ制御のワイヤー式だ。

スロットル脇のテンショナーで遊びの調整や、アイドル調整が出来る。
まあ、後者のアイドル調整はバイパスやISCVで調整する方が推奨されるので、主には遊びの調整だね。


ここだよ!
ここを触るとワイヤーの張りを調整出来るので、たるみを減らしてやる。

張り過ぎたりするとアイドル回転数が上がってしまったりするし、全く遊びがないと言う事にもなってしまうので、調整したら実際に回転数を見たり、ペダルを踏んで反応を見ながら調整する。

まあまあ、満足する位置で調整して、ワイヤーに軽くグリスを塗布しておいた。
ワイヤー表面が錆びたりすると、引っ掛かってスロットル開閉がスムーズに動かなくなったり、最悪の場合はスロットルが開いたまま閉じなくなってしまう危険性もあるので、ペダルタッチに違和感を感じ始めたら良く点検しておこう。

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