体感抜群!バックタービン仕様に改造してみた 激安のお手軽チューンでスリル倍増(笑)

以前、アクセラのブローオフバルブをDIY加工で強化するネタをやりましたが、ターボチューンでは良く耳にする「バックタービン」ってあるでしょう?

バックタービンとは何ぞや?

ちょっと強化ブローオフバルブの話を復習してみましょう。

アクセルオンで加速して行くとタービンが回り始め、吸気管内は圧縮空気で満たされます。

燃焼室で消費される間は排気が行われるので、取り込んだ空気に逃げ場はあるのですが、アクセルオフ…つまりスロットルが閉じた瞬間に吸気管内に残った空気と、タービンから容赦なく送り込まれる空気はぶつかり合って逃げ場がなくなってしまいます。

これが過剰になると、圧力に耐え切れなくなって吸気管のホースが抜けてしまったり…なんてトラブルが起こるわけですよ。

こう言ったトラブルを防ぐため、スロットルが閉じて吸気管内の圧力が一定を超えると、圧力を逃がすための安全弁が開きます。

この安全弁がリサキュレーションバルブ(ブローオフバルブ)と言う事になるのですが、こいつがアクセルを踏み込んでいる過給中にも僅かに開いてしまう。

これによりブーストの立ち上がりが遅れたり、わずかながらパワーロスしてしまうので、開き難くしてやる事でブーストの立ち上がりをリニアにし、少しパワーアップを狙いましょうと言うのが強化ブローオフバルブです。

しかし、アクセルオフ時にバシッと開いて余分な過給圧を抜いてしまう機能に変わりはありませんから、アクセルを再度踏み直した際にはまたブーストが掛かるのを待つ事になります。

これがターボラグってヤツです。

じゃあ、もしアクセルオフにした時の圧力低下を遅らせる事ができたら?

もしくは、リスク覚悟で塞いでしまったらどうなるの?

アクセルオフ時に過給圧が下がり難いので、再度アクセルを踏み込んだ時のレスポンスが良くなります。

また、完全に塞いだ場合は強化ブローオフバルブを上回るブーストの立ち上がりの速さが得られます。

見掛け上の理論的には、ですが。(条件によっては、実はレスポンスに対して逆効果(笑)

これらを総称してバックタービンと呼ばれるチューンになります。

逃げ場を失った空気がタービン側に吹き返す事に由来してそう呼ばれるわけですが、この際にブローオフの大気解放とはまた違った独特のノイズが発生します。

まあ、良い事だけではなく、前述した通り吸気配管が破裂したり、最悪の場合はタービンにダメージを与えてしまうリスクがあるのでお勧め出来る方法ではないのですが、実際どんなもんかやってみなければわからない(笑)

っつー事で、実際にやってみた。

すっごいシンプルな話なんですが、ブローオフバルブのフランジに、めくら板を挟んでやれば良いだけです。

アルミ板ゴムシートでめくらとパッキンを作成して取り付けるだけなので簡単ですね。

今回のテストでは、φ10とφ5の2種類のリストリクターと、完全に塞いだめくら板の計3種類でチェックしました。

結論から言うと、φ10では確かに連続したアクセルオン・オフ時の変化は感じるものの、激変と言うまではない感じ。

完全に塞いだ場合は明らかな違いを感じます。

明らかにブーストが以前より早く立ち上がっている事と、コーナー立ち上がりなどで再度アクセルを踏みこんだ際のパワーの出方が露骨に違うので、1000円も掛からない方法でここまで変わるならありかも?なんて思ってしまう。

詳しい作り方やレビューは以下の関連記事に掲載していますので、興味のある方は是非ご覧ください。


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