サスペンションチューニング


まず、走るつもりで車を買って、真っ先に手を出すと言えば、吸排気や足回り、ホイールと言ったところだと思います。
まあ、初心者さんと言うのであれば、余計な事はせずに、とりあえず慣らしと基本を学ぶ意味でも、しばらくそのまま乗る方が良いかと思いますが、仕上がった車に慣れて乗りこなすと言う選択肢もあるので、正解なんてない世界です。

好きな様にチューニングして、好きな様に乗れば良いと思いますが、個人的な意見としてお金を掛け過ぎない方が良いかと思います。
必要最小限のチューニングで、楽しく遊ぶ方が、色々と余裕もできますし、変なトラブルに見舞われる事もなく、なんだかんだで乗り易い車が一番楽しいですよ!

RX-8 RSの純正ビルシュタインは専用設計と言うだけあって、悪くはないです。
しかし、直前に試した前期のマツダスピードバージョンの純正ショックに比べると、ターンインでややオーバーステア傾向、やや突き上げ感が強いと言った感じ。
個人的には、ノーマル足の中では恐らくマツダスピードが一番良いんじゃないかな?なんて考えていますが。

どちらにしても、ハイグリップを履かせるためには、ノーマル足のスプリングレートでは不足感があります。
当然、それに合わせて設計されているダンパーの減衰力は、スプリングレートを上げれば追い付きません。

それに、大体の高レートスプリングは、直巻き形状が主流となるため、一部を除いてノーマルダンパーのスプリングシートには着座しません。
アダプターを噛ませるなどの方法がないわけではありませんが、そこまでしてノーマルダンパーに拘る理由はありませんので、ここはダンパーごと交換が正解だと思います。

そこで登場するのが、スポーツサスペンションキットと言う事になり、定番は車高調と言う事になりますね。


色々、無名なメーカーから有名メーカーまでラインナップは幅広く、値段もピンキリです。

今回、私はオーリンズR&T(DFV)を選択しました。
フルキットではなく、ダンパー単品で購入しました。
これって、返って高く付くのですが、実際、使わないスプリングは不要なので、結局買い直す場合は同じ事ですよね。

更に、アッパーマウントが付属しませんので、純正アッパーマウントを使用する事になります。
これを使うために、アダプターを作らなければならないので、これを含めるとAssyで買うより高くなると言った感じでしょうか。

標準スプリングはF8~10kgf/mm、R5~6kgf/mmの中から選ぶ事になり、このレートでは不足です。
今までの経験から、ロードスターの様に軽い車両でも、もっと高レートのスプリングを使用するので、まず使わないでしょ?と。

あ、ちなみに、純正アッパーマウントに取り付けるアダプターの件ですが、今回のRX-8のコンセプトは誰でも参考に出来るライトチューンと言う事で仕上げていますので、当然ハードルの高い物ではありません。

実は、既製品が売っているんですよ。
RIGIDと言うメーカーから、スプリングマウントシートと言う商品名で、車種ごとにラインナップされています。

これを使用する事で、純正アッパーマウントに直巻きスプリングを対応させる事が可能です。


ちなみに、RX-8やNCロードスターのリアアッパーマウントの構造上、RIGIDのアダプターはスプリング内径(ID)ではなく、外径(OD)で支持する設計になっています。
フロントはID65のスプリングに対応出来ますが、リアはID70のスプリングであると同時に、外径に制限があり、必要に応じてサイズ変更をして発注する必要があるため、先に使用する予定のスプリングを購入して、外径の計測を行う必要があります。

例えば、今回私がリアに使用したのはswift製のID70レングス178mmで、レートは8.0kgf/mmとしています。
このスプリングの外径は実測すると94.6mmとなっていたので、スプリングマウントシートの対応径を95mmで製作してもらっています。
この特注仕様で2000円プラスとなるだけなので、そんなに負担はないでしょう?

ただ、気になるのは、これをまた別のスプリングに変更する場合は、同じ様に計測を行い、もし使用中のアダプターで対応出来ない場合は、新たに作ってもらう必要があると言う点です。

先程も言いましたが、フロントは内径で対応するので一度作ればID65をいくらでも使い回せますので、大丈夫です。

とりあえず、今回の仕様変更では、フロントに14kgf/mmとリアに8kgf/mmのスプリングを使用し、オーリンズDFVは標準減衰のまま使用する事にしました。
まずは前後共に減衰調整は6段戻しから。

車高の方はフェンダーアーチとタイヤのクリアランスで前後とも指2本半程度。
ダウン量で前後共に4~4.5cmダウンと言ったところです。

これをベースに、今後のセッティングを開始したいと思います。

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