標準1.8LのBP-VEをボアアップ&ストロークアップにより2.1L化。
4連スロットルを組み合わせてフリーダムで制御しています。
構造変更申請をして公認取得済みの3ナンバー車両となりました。
シリンダー径φ85.5xストローク89.0mm、2043ccNAのロングストロークエンジンで、圧縮比は11。
シャシダイがどの程度信用出来る物かどうかわかりませんが、実測値で大凡260ps弱/9000rpmで、約1500rpmから高トルクが立ち上がり9000rpmまでフラットな特性で、ほぼ全域パワーバンドとわりと乗り易い出力特性に仕上っているのではないかと思います。
ただし、8000rpm時点で平均ピストンスピードは23.7m/secを超え、市販のオイルでは恐らく油膜を保持出来る限界に近いと思われますので、安全策として7500rpmをシフトポイントとし、残り1500rpmはシフトするか否かの微妙な距離で極短時間使用する余力としています。
以下、ユニット構成部品の内訳
■エンジンブロック&ヘッド加工・バランス取り(マルハモータース依頼)
ポート研磨・シートカット・シリンダー径拡大など、メカチューン一式
■強化ボルト使用(ARP)
ブロック・ヘッド・コンロッドなどの主要部分全域
■加工オイルジェット(マルハモータース)
ピストン干渉防止
■2.1L化キット(マルハモータース)
ハイコンプピストン(マーレ/85.5mm 可変バルタイ対応リセス加工品)
鍛造軽量コンロッド(マルハモータース/Hビーム型・ストロークアップ用2mmショート)
専用メタルベアリング一式(マルハモータース)
鍛造クランクシャフト(マルハモータース/89mmストローク)
ガスケット 0.8mmメタル
■オイルパンバッフル(マルハモータース)
オイル偏り防止
■強化エンジンマウント(マツダスピード)
■ハイカム&リフターインナーシム化(IN/EX マルハモータース/可変バルタイ対応Fカム)
■強化タイミングベルト(マルハモータース)
■軽量プーリー一式(ジュラルミン製 金属加工業者ワンオフ依頼品/ウォーターポンプ&クランクプーリー)
■4連スロットルキット(マルハモータース/φ45モデル ISCV制御有り)
インナーベンチュリー(プロトタイプ)装備
インジェクター変更RX-8用プライマリインジェクタ3.0bar時300cc/min
調整式燃圧レギュレータ 4.5bar設定 インジェクター噴射量実測400cc強/min
■排気管変更
エキゾーストマニフォールド(マルハモータース)
センターパイプ(サード製 サブサイレンサ・触媒有り)
ワンオフマフラー(フジツボ技研製作依頼品/テールピースφ60)
全域バンテージ施工済
■冷却系見直し
ヒートエクスチェンジャー(マルハモータース/水冷式オイルクーラー プロトタイプ)
ラジエターホース・ヒーターホース(シリコンホース化)
ハイプレッシャーラジエターキャップ(1.3kg/cm^2 マルハモータース)
アルミコアラジエター(マルハモータース/ノーマル同等品)
※短距離競技向けに、ラジエターはフロントオーバーハングの重量増を押さえて控えめのサイズを選択。夏場のフルサーキットでは1周が限界ってトコでしょうか(^^;
■フルコン制御(E&Eシステム/フリーダムコンピュータ)
主制御 Dジェトロ方式・開度補正有/噴射量MAP制御方式
空燃比計連動フィードバック制御(学習OFF)
外気圧補正 MAP制御方式
バルブタイミング制御ON
オイルクーラーは水冷式ヒートエクスチェンジャーを採用。
ラジエターの冷却水を利用して、パイプ外側のコアでオイルを冷却するので、走行風の影響を直接は受けない。
オイルクーラーの性能はラジエターに依存する形になります。
左に見えるのはISCVのフィルター。
エキゾーストマニフォールドはマルハVPヘッダーを採用。
直前までマキシムワークスのMサイレントRを使用していましたが、フランジ割れが多発するので対策として入れ替え。
パイプレイアウトはどちらもほぼ同じなので、特にフィーリングとして大きな変化は感じませんが、マルハ製はかなり軽量な印象。
タワーバーはオクヤマのアルミ製を採用しましたが、無くても良いかな?と言った感じ。
ところで、ホース類ってシリコン製にするのは何かこれと言った効果はあるのかな?
写真のホースはヒーターホース。
なんとなく全部交換したのですが、純正ホースって耐久性なども十分考慮されているはずなので、これは自己満足の領域なのかも?
実際、ゴムに比べてキズに弱く、裂け易いと聞くので交換のメリットははたして・・・?
ついでに、エアコンの配管を遮熱テープで保温しておきました。
競技車両なのにエアコンが?って思うかもしれませんが、エアコンって外すメリットよりデメリットの方が遥かに大きい気がします(笑)
フジツボにワンオフで作ってもらった、こだわりのφ60斜切りテール。
音量は控え目ですが、歯切れの良い乾いたサウンドがロードスターらしいですね!
しかし、音量が控え目と言っても吸気音が炸裂するので、全体的に見て静かな車とは言えないです(^^;
こちらが2.1Lユニットを制御しているE&Eシステムのフリーダムコンピュータ。
所謂、フルコンとなりますが、ちょっと安定感に欠けるかも・・・
DOSチックなセッティングソフトを使って、3Dマップも今時とは程遠い感じ。
意外と色々といじれるものの、実は全く機能していないフラグなどが多数存在していて、どことなく未完成感があります(^^;
ただ、その辺りも含めて面白いと感じたので採用してみましたが、時々バグで勝手に内容が書き換わってしまったりするので、遠出する時はセッティング用のPCが手放せなくなります・・・
データのバックアップも必須なので、敢えて棘の道を進みたい方でなければ、お勧め!とは言えないのが正直な意見ですね。
今時であれば、空燃比学習もトラストのe-manageアルティメイトなどに機能が搭載されているので、あちらの方が楽で良いかもしれませんね。
セッティングソフトでマウスも使えますし(笑)
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