足回りのセッティングと軽量プーリー

セッティングと言っても、まずはベースの選択から始まりますが。


もはや語るまでもない、オーリンズのDFVです。

ショックは長持ちしますし、抜けてもO/H可能なので、1セット持っていれば一生モノでしょう。

ただし、ピロアッパー仕様で、すぐにピロにガタが出るみたいです。
自分も、一度ガタが出て交換しました。

しかしこの噂は、恐らくピロのメンテを怠った場合ですね。

スタビリンクもそうですが、ピロボールはメンテが必要になりますので、定期的に綿棒で掃除して、グリスを差してやる必要があります。

スプリングはswift製の直巻きを使用。

ID65 レングス F:200mm R:180mm
スプリングレート F:12.0kgf/mm R:10.0kgf/mm


スタビライザはマツダ純正オプションメーカーAutoExeのブランドから販売されている、レーシングビート製です。
前後共に、2段階の調整機能付きなので、多少の味付けが可能です。

フロントは、大きい車でもなかなか見ない、中空のφ29と言う超極太設定(^^;;
リヤは中実タイプでφ16です。

リヤはともかく、フロントの太さは不安になりますよね( ̄∀ ̄;

でも実際に乗ってみれば効きの強い方で使用しても酷い動きにはなりませんが、かなり強烈に作用しているのは手に取る様にわかります。

スタビライザはその名が示す通り、姿勢を安定させる物で、ロールが減るのではなく、厳密にはロール特性が変わるパーツです。

旋回Gによって外輪が大きくストロークした際、応力によって内輪を引っ張ってストロークを釣り合わせようとします。
この時、結果として車体の傾きが左右に振り分けられ、結果として見掛け上のロールが減る仕組みですが、これによって旋回中に左右輪を効率良くグリップさせます。

FRを例に挙げると、フロント側の効率が上がれば回頭性が良くなり、リヤ側の効率が上がればトラクションが向上します。

この効き具合を調整するパーツですが、案外曲物で、効かせ過ぎによってアンダー、オーバーの特性が強くなったりするので、バランス良くセッティングするのが非常に難しいパーツです。

足を変更する予算が無い時に、応急処置や試験的導入もありですが、足を決めてから最後の味付けに使うのが基本でしょう。

また、スポーツ走行をしない方で、ドライブ中に常識的な速度で気持ち良くカーブを曲がりたいって用途なら、敢えてガチ効きって選択肢もアリかと思います。


ちなみに、純正同様に黒塗りなので分かり難いですが、ジュラルミン製のクランクプーリーとウォーターポンププーリーの取り付けも。

NA用のプーリーは市販されていましたが、NB用のプーリーはラインナップしているメーカーを発見できなかったため、ワンオフで製作依頼をしました。

…が、実はウォーターポンププーリーはNA8Cと共通、クランクプーリーもハブに接する背の厚みが違うだけなので、僅かに長めのボルトを使うだけで流用できると言う事が後になって発覚しました。

ちくしょー!!超ー高かったんですけどぉ!!

ベルトが掛り、オルタネータやウォーターポンプまで回す部分なので、効果は薄いですが、理屈としては軽量フライホイールと同様、クランクシャフトに掛る慣性モーメントの低減による、ピックアップの向上でしょう。

体感は出来ませんけど・・・

気を付けなければならないのが、重量そのものより回転時のバランスです。
フライホイールにも言える事ですが、適切にバランスが取られていないと、メタルやシール部分への負荷が大きくなる可能性がありますので、とにかく回転物はバランスチェックを忘れずに!

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